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<行政書士試験合格者によるアドバイス!>令和6年度の行政書士試験について
行政書士試験|独学で一発合格した私の勉強方法・試験当日の体験談
これから行政書士試験を受験する方へ向けて、私が実際に行政書士試験を受験したときの勉強方法や、本試験当日の体験を書いてみたいと思います。
私は令和4年度行政書士試験の合格者です。
資格予備校や通信講座は利用せず、最初から最後まで独学で勉強し、幸運にも一度目の受験で合格することができました。
もちろん、勉強方法には人それぞれ向き・不向きがあります。
ここで紹介する方法がすべての方に合うとは限りませんが、「独学の場合はどのように勉強していたのか」「試験直前は何をしていたのか」といった一つの体験談として、これから受験される方の参考になればと思います。
なお、行政書士試験の日程、受験申込み期間、受験手数料などは年度によって変更される可能性があります。
最新の試験情報については、必ず一般財団法人行政書士試験研究センターの公式サイトをご確認ください。
私が行政書士試験の勉強を本格的に始めたのは試験約4か月前でした
私が行政書士試験の勉強を本格的に始めたのは、試験の約4か月前となる8月頃でした。
それ以前から行政書士試験の教科書自体は購入しており、少しずつ読んではいました。
しかし、8月の時点でも教科書をまだ一周しておらず、問題集や過去問題集については購入すらしていませんでした。
そのため、本格的な試験勉強としてはかなり遅いスタートだったと思います。
勉強を本気で始めるきっかけになった山形県の大雨
私が本格的に勉強を始めた8月上旬、山形県では大雨の影響によって最上川が増水し、私の自宅周辺でも避難に関する情報が出ていました。
その影響で仕事が休みになり、まとまった時間ができました。
そこで、「せっかく時間ができたのだから、本気で行政書士試験の勉強を始めよう」と考えたことが、本格的に勉強を始めるきっかけでした。
私は何か大きなニュースや出来事があると、それまでの生活を見直したくなるタイプなのですが、このときもまさにそのような心境だったことを覚えています。
本格的に勉強を始めた翌日に教材を一気に揃えました
本格的に行政書士試験の勉強を始めた翌日には、書店へ行って必要だと思った教材をまとめて購入しました。
私が使用したのは、主に次のような教材です。
- 行政書士試験の基本テキスト
- 問題集
- 過去問題集
- 判例集
- 記述式問題対策の教材
- 直前予想問題集
私の場合は、すべてTAC出版の教材で揃えました。
同じ出版社の教材に統一したことについて特別な理由があったわけではありませんが、教科書と問題集の構成や表現が比較的統一されているため、結果的には勉強しやすかったと思います。
試験日まで「勉強をしない日」を作りませんでした
本格的に勉強を開始してから試験当日まで、私は1日も勉強をしない日を作りませんでした。
もちろん、毎日長時間勉強していたという意味ではありません。
仕事などで疲れている日でも、少しだけ教科書を読む、問題を数問解く、頭の中で昨日勉強した内容を思い出すなど、何らかの形で必ず行政書士試験の勉強に触れるようにしていました。
個人的には、1日に一気に長時間勉強することよりも、毎日継続して行政書士試験の内容に触れることが重要だったように思います。
基本は「教科書・問題集・判例集・過去問」の繰り返しでした
私の勉強方法は、特別なものではありません。
基本的には、
- 教科書を読む
- 問題集を解く
- 判例集を読む
- 過去問を解く
この繰り返しでした。
一度勉強しただけですべてを覚えることはできないため、分からない問題があってもあまり気にせず、まずは先へ進むことを意識していました。
そして、同じ教材を何度も繰り返すことで、少しずつ理解できる範囲を増やしていきました。
10月頃までに教材をおおむね3周しました
8月から勉強を本格化させ、10月頃までには基本テキスト、問題集、判例集、過去問などをそれぞれおおむね3周しました。
1周目ではほとんど分からなかった内容でも、2周目、3周目と繰り返していくと、「これは前にも見た」「この論点はこの判例だった」と少しずつ知識がつながっていきます。
行政書士試験は出題範囲が広いため、最初からすべてを完全に理解しようとすると、なかなか先へ進めません。
個人的には、最初は多少分からないところがあっても一通り最後まで進み、その後何度も繰り返す方法が自分には合っていました。
ポモドーロ・テクニックを使って勉強しました
長時間続けて勉強すると集中力が落ちてくるため、私はポモドーロ・テクニックを利用していました。
その日の気分や集中力に応じて、主に次の2つを使い分けていました。
- 25分勉強+5分休憩
- 50分勉強+10分休憩
「今日は5時間勉強しなければならない」と考えると大変ですが、「とりあえず25分だけやろう」と考えると始めやすくなります。
特に仕事をしながら勉強している方には、このように勉強時間を短く区切る方法は使いやすいと思います。
私が特に意識したのは「思い出す勉強」でした
行政書士試験の勉強というと、教科書を読んだり、ノートを書いたり、問題を解いたりすることをイメージすると思います。
私ももちろんそれらを行いましたが、特に意識していたのが、「勉強した内容を何も見ずに思い出すこと」でした。
例えば教科書を閉じた状態で、
- 先ほど読んだ内容は何だったか
- この制度の要件はいくつあったか
- この判例では何が問題になったのか
- この条文の結論はどうだったか
といったことを頭の中で思い出します。
歩いているとき、移動中、休憩中、寝る前など、教材を開けない場所でもできます。
私は目を閉じながら頭の中で内容を思い出すこともよくありました。
教材をただ何度も読むだけでなく、「自分の頭の中から知識を取り出せるか」を確認することは、私にとって非常に役立つ勉強方法でした。
記述式対策と直前予想問題は10月半ば頃から始めました
10月半ば頃からは、通常の教科書や過去問に加えて、記述式問題と直前予想問題集にも取り組むようになりました。
ただし、後から振り返ると、記述式についてはもう少し早い段階から対策してもよかったと思っています。
この理由については、後ほど本試験の結果とあわせて説明します。
試験前日は持ち物をすべて準備しました
本試験当日に余計なことを考えなくて済むよう、試験に必要なものは前日のうちにすべて準備しました。
例えば、
- 受験票
- 筆記用具
- 当日着て行く服
- 会場までの移動についての確認
- その他必要な持ち物
などです。
試験当日の朝になって「あれはどこに置いたか」「何を着ていこうか」と考えるだけでも、意外と集中力を使います。
私はできるだけ試験以外のことで頭を使いたくなかったため、前日に準備を終わらせておきました。
本試験当日の朝はほとんど勉強しませんでした
本試験当日は朝早く起きましたが、教科書を長時間読んだり、過去問を大量に解いたりすることはしませんでした。
理由は、試験開始前にできるだけ頭を疲れさせたくなかったからです。
これは完全に個人的な考えですが、私は集中力をスマートフォンのバッテリーのようなものだと考えていました。
朝起きたときが100%だとすれば、考えたり判断したりするたびに少しずつ減っていくようなイメージです。
行政書士試験は午後1時から3時間続く長丁場です。
そのため、試験開始時点でできるだけ集中できる状態にしておきたいと考えていました。
もちろん、試験当日の朝まで勉強した方が落ち着く方もいると思います。
ここは人それぞれですので、自分に合った方法を選ぶのがよいと思います。
本試験は3時間ほぼ休むことなく問題を解き続けました
実際に本試験が始まると、私の場合は3時間ほぼ休むことなく問題を解き続けることになりました。
「1時間経ったら少し休もう」「択一式が終わったら休憩しよう」と考える余裕はありませんでした。
最後まで問題を解き続け、十分な見直しをする時間もほとんど残りませんでした。
行政書士試験を初めて受験した私は、過去問では見たことがないように感じる問題や言い回しが多く、試験中は何度も、
「これまで勉強してきた内容は何だったのだろう」
と思いながら問題を解いていました。
しかし、知らないように見える問題でも、これまで勉強した知識を使って選択肢を絞れることがあります。
本試験では、分からない問題が出ても必要以上に動揺しないことが大切だと実感しました。
本試験終了後の自己採点では記述式を除いて約170点でした
行政書士試験が終わると、その日のうちに資格予備校などから解答速報が発表されます。
私も帰宅後に自己採点しました。
記述式問題を除いた段階で約170点だったため、記述式の出来も考えると、合格できたのではないかと思っていました。
そして実際に、令和4年度行政書士試験に合格することができました。
一番驚いたのは記述式の点数でした
合格後、合格通知書を確認して驚いたことがありました。
それは記述式問題の点数です。
試験直後は記述式にもある程度自信があったのですが、実際の点数は、
60点満点中24点
でした。
合格できたことはもちろん嬉しかったのですが、それ以上に記述式の点数が自分の予想よりかなり低かったことに衝撃を受けました。
独学でも一度は模試を受ければよかったと思っています
私は最初から最後まで独学で勉強しました。
しかし、今振り返って一つだけ「やっておけばよかった」と思うことがあります。
それが模擬試験を一度受けてみることです。
特に記述式問題について、私は問題集を使って自分で解くだけで、本試験まで一度も第三者から採点してもらったことがありませんでした。
自分では書けていると思っていても、実際の採点では思ったほど点数が付かない可能性があります。
この経験から、独学で勉強する場合でも、記述式について一度くらいは模試などを利用して第三者に採点してもらえばよかったと思っています。
独学で受験して感じた行政書士試験の勉強で大切なこと
私自身の経験から、行政書士試験の勉強では次のようなことが大切だったと感じています。
- 毎日少しでも勉強を続ける
- 一度ですべて覚えようとしない
- 同じ教材を何度も繰り返す
- 過去問を繰り返し解く
- 教材を見ないで内容を思い出す
- 本試験と同じ3時間を意識した問題演習をする
- 記述式は可能であれば第三者に採点してもらう
- 試験当日に自分が最も集中できる状態を作る
特に私は、いろいろな教材に手を広げるよりも、一度購入した教材を繰り返すことを意識していました。
行政書士試験をこれから受験する方へ
私が本格的に行政書士試験の勉強を始めたのは、試験約4か月前でした。
もちろん、もっと早くから勉強を開始できるのであれば、その方が余裕を持って試験に臨めると思います。
一方で、「勉強を始めるのが遅かったから、もう無理だ」と最初から諦める必要もないと思います。
勉強を始める時期、1日に確保できる時間、法律の予備知識などは人によって違うため、「何か月勉強すれば必ず合格できる」というものではありません。
大切なのは、現在の自分の状況から試験日までに何ができるのかを考え、毎日少しずつ積み重ねていくことだと思います。
私自身も、8月に本格的な勉強を始めた時点では、本当に合格できるかどうかは分かりませんでした。
それでも、試験当日まで勉強を続けた結果、令和4年度行政書士試験に合格することができました。
これから行政書士試験を受験される皆様の勉強に、この体験談が少しでも参考になれば幸いです。
行政書士試験を受験される皆様の健闘をお祈りしています。
この記事を書いた人
川越政伸行政書士事務所
令和4年度行政書士試験合格。
現在は行政書士として、外国人の在留資格・ビザ申請を中心とした行政手続のサポートを行っています。
行政書士試験についての経験談として、これから受験される方の参考になればと思いこの記事を作成しました。
