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岩手県の外国人労働者は8,415人で過去最多|国籍・在留資格・業種・地域別の雇用状況【2025年10月末最新】
岩手県の外国人労働者は8,415人で過去最多|国籍・在留資格・業種・地域別の雇用状況【2025年10月末】
岩手労働局は2026年1月30日、 岩手県における令和7年10月末時点の 「外国人雇用状況」の届出状況を公表しました。
それによると、 岩手県内で働く外国人労働者は 8,415人となりました。
前年同期から549人、7.0%増加しています。
また、外国人を雇用している事業所は 1,311事業所となり、 前年同期から58事業所、4.6%増加しました。
外国人労働者数・外国人雇用事業所数ともに、 外国人雇用状況の届出が義務化された 2007年以降で過去最多となっています。
この記事では、 岩手労働局が公表した資料をもとに、 外国人労働者の人数、国籍、在留資格、 産業、地域、事業所規模などの状況を整理して紹介します。
- 岩手県内の外国人労働者:8,415人
- 前年から549人増、7.0%増
- 外国人を雇用する事業所:1,311事業所
- 前年から58事業所増、4.6%増
- 外国人労働者数・事業所数ともに過去最多
- 国籍別最多:ベトナム 2,254人
- 在留資格別最多:技能実習 3,739人
- 専門的・技術的分野:2,767人
- うち特定技能:1,837人
- うち技術・人文知識・国際業務:483人
- 産業別最多:製造業 4,383人
- 地域別最多:盛岡公共職業安定所管内 2,633人
この統計の「外国人労働者」とは?
今回公表された8,415人という数字は、 岩手県内に住んでいる外国人すべての人口を 表しているものではありません。
「外国人雇用状況」の届出制度に基づき、 事業主からハローワークへ提出された届出をもとに集計した 外国人労働者の人数です。
事業主は外国人を雇い入れた場合や離職した場合に、 氏名、在留資格、在留期間などを確認し、 厚生労働大臣(ハローワーク)へ届け出ることが 義務付けられています。
「岩手県の外国人人口」と「外国人労働者数」は別の統計です。
今回の統計は、 2025年10月末時点で事業主に雇用されている 外国人労働者についての届出を集計したものです。
特別永住者と、 在留資格「外交」「公用」の方は、 外国人雇用状況届出制度の対象から除かれています。
外国人労働者は8,415人で過去最多
2025年10月末時点の岩手県内の外国人労働者は、 8,415人です。
前年の7,866人から549人増加し、 前年比7.0%増となりました。
外国人労働者数は、 2021年に一度減少したものの、 その後は増加が続いています。
| 年 | 外国人労働者数 |
|---|---|
| 2021年 | 5,225人 |
| 2022年 | 5,747人 |
| 2023年 | 7,082人 |
| 2024年 | 7,866人 |
| 2025年 | 8,415人 |
外国人を雇用する事業所は1,311事業所
外国人を雇用している事業所は、 2025年10月末時点で 1,311事業所です。
前年の1,253事業所から58事業所増加し、 前年比4.6%増となりました。
| 年 | 外国人雇用事業所数 |
|---|---|
| 2021年 | 1,039事業所 |
| 2022年 | 1,107事業所 |
| 2023年 | 1,200事業所 |
| 2024年 | 1,253事業所 |
| 2025年 | 1,311事業所 |
国籍別ではベトナムが2,254人で最多
国籍別にみると、 最も多いのは ベトナムの2,254人です。
岩手県内の外国人労働者全体の 26.8%を占めています。
次いでインドネシア1,698人、 フィリピン1,292人、 ミャンマー832人、 中国733人となっています。
| 国籍 | 外国人労働者数 | 割合 |
|---|---|---|
| ベトナム | 2,254人 | 26.8% |
| インドネシア | 1,698人 | 20.2% |
| フィリピン | 1,292人 | 15.4% |
| ミャンマー | 832人 | 9.9% |
| 中国 (香港・マカオを含む) |
733人 | 8.7% |
| G7等 | 352人 | 4.2% |
| ネパール | 334人 | 4.0% |
| タイ | 127人 | 1.5% |
| 韓国 | 94人 | 1.1% |
| インド | 78人 | 0.9% |
| ブラジル | 23人 | 0.3% |
| スリランカ | 14人 | 0.2% |
| ペルー | 3人 | 0.0% |
| その他 | 581人 | 6.9% |
※「G7等」は、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、 カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、ロシアを指します。
インドネシア・ミャンマーなどが増加
前年と比較すると、 特にインドネシア人労働者の増加が目立ちます。
- インドネシア:1,698人、前年から422人増(33.1%増)
- ミャンマー:832人、前年から142人増(20.6%増)
- フィリピン:1,292人、前年から64人増(5.2%増)
一方、 ベトナムは前年から91人、3.9%減少し、 中国も27人、3.6%減少しています。
在留資格別では「技能実習」が3,739人で最多
在留資格別では、 技能実習が3,739人で最も多く、 外国人労働者全体の44.4%を占めています。
次いで、 専門的・技術的分野の在留資格が2,767人、 身分に基づく在留資格が1,072人、 資格外活動が580人、 特定活動が257人となっています。
| 在留資格の区分 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 技能実習 | 3,739人 | 44.4% |
| 専門的・技術的分野の在留資格 | 2,767人 | 32.9% |
| 身分に基づく在留資格 | 1,072人 | 12.7% |
| 資格外活動 | 580人 | 6.9% |
| 特定活動 | 257人 | 3.1% |
専門的・技術的分野は前年から600人増加
「専門的・技術的分野の在留資格」は 2,767人となり、 前年同期から600人、27.7%増加しました。
この区分には、 技術・人文知識・国際業務だけではなく、 高度専門職、経営・管理、医療、教育、介護、 技能、特定技能など複数の在留資格が含まれています。
2025年10月末時点では、 専門的・技術的分野2,767人のうち、
- 特定技能:1,837人
- 技術・人文知識・国際業務:483人
となっています。
特定技能は1,837人
特定技能で働く外国人は 1,837人です。
前年同期から495人増加しています。
岩手県では、 専門的・技術的分野の在留資格2,767人のうち、 特定技能が大きな人数を占めています。
技能実習は3,739人
技能実習で働く外国人は 3,739人で、 外国人労働者全体の44.4%を占めています。
一方で、 前年同期と比較すると86人、2.2%減少しています。
国籍によって在留資格の構成にも違い
岩手労働局の資料では、 国籍別にどの在留資格で働いているのかについても 集計されています。
ベトナム人労働者2,254人のうち、 技能実習が1,421人で 63.0%を占めています。
専門的・技術的分野は617人で、 そのうち特定技能は420人です。
インドネシア人労働者1,698人のうち、 技能実習は897人で52.8%です。
専門的・技術的分野は720人で42.4%、 そのうち特定技能は697人となっています。
フィリピン人労働者1,292人のうち、 技能実習は569人で44.0%です。
身分に基づく在留資格は407人で31.5%、 専門的・技術的分野は282人となっています。
ミャンマー人労働者832人のうち、 技能実習は428人で51.4%、 専門的・技術的分野は327人で39.3%です。
特定技能は279人となっています。
「身分に基づく在留資格」は1,072人
永住者、日本人の配偶者等、 永住者の配偶者等、定住者といった 「身分に基づく在留資格」で働く外国人は 1,072人です。
内訳は次のとおりです。
- 永住者:761人
- 日本人の配偶者等:251人
- 定住者:51人
- 永住者の配偶者等:9人
資格外活動は580人、うち留学生は494人
資格外活動によって働いている外国人は 580人です。
このうち、 在留資格「留学」の外国人は 494人となっています。
産業別では製造業が4,383人で半数を超える
産業別では、 製造業が4,383人で最も多くなっています。
外国人労働者全体の 52.1%を占めており、 岩手県の外国人労働者の半数以上が 製造業で働いています。
| 産業 | 外国人労働者数 | 割合 |
|---|---|---|
| 製造業 | 4,383人 | 52.1% |
| 建設業 | 754人 | 9.0% |
| 卸売業、小売業 | 643人 | 7.6% |
| 農業、林業 | 588人 | 7.0% |
| 教育、学習支援業 | 414人 | 4.9% |
| サービス業 (他に分類されないもの) |
407人 | 4.8% |
| 医療、福祉 | 378人 | 4.5% |
| 宿泊業、飲食サービス業 | 357人 | 4.2% |
| 生活関連サービス業、娯楽業 | 178人 | 2.1% |
| 公務 | 95人 | 1.1% |
| 漁業 | 75人 | 0.9% |
| その他 | 143人 | - |
製造業では食料品製造業が2,741人
製造業4,383人の中では、 食料品製造業が2,741人で最も多くなっています。
食料品製造業だけで、 岩手県内の外国人労働者全体の 32.6%を占めています。
| 製造業の主な分野 | 外国人労働者数 | 全外国人労働者に占める割合 |
|---|---|---|
| 食料品製造業 | 2,741人 | 32.6% |
| 繊維工業 | 409人 | 4.9% |
| 輸送用機械器具製造業 | 269人 | 3.2% |
| 生産用機械器具製造業 | 263人 | 3.1% |
| 金属製品製造業 | 108人 | 1.3% |
| 電気機械器具製造業 | 106人 | 1.3% |
外国人を雇用する事業所も製造業が最多
外国人を雇用している事業所を 産業別に見ると、 製造業が338事業所で最も多く、 全体の25.8%を占めています。
| 産業 | 外国人雇用事業所数 | 割合 |
|---|---|---|
| 製造業 | 338事業所 | 25.8% |
| 卸売業、小売業 | 179事業所 | 13.7% |
| 建設業 | 160事業所 | 12.2% |
| 医療、福祉 | 132事業所 | 10.1% |
| 農業、林業 | 111事業所 | 8.5% |
| 宿泊業、飲食サービス業 | 105事業所 | 8.0% |
| サービス業 (他に分類されないもの) |
78事業所 | 5.9% |
| 教育、学習支援業 | 42事業所 | 3.2% |
外国人雇用事業所の約半数は30人未満
外国人を雇用している事業所を規模別に見ると、 従業員数30人未満の事業所が 645事業所で最も多くなっています。
外国人雇用事業所全体の 49.2%です。
| 事業所規模 | 事業所数 | 外国人労働者数 |
|---|---|---|
| 30人未満 | 645事業所 | 2,138人 |
| 30~99人 | 383事業所 | 2,081人 |
| 100~499人 | 225事業所 | 3,024人 |
| 500人以上 | 42事業所 | 1,139人 |
| 不明 | 16事業所 | 33人 |
外国人労働者数では100~499人規模が最多
事業所の数では30人未満が最多ですが、 実際に働く外国人労働者の人数では、 100~499人規模の事業所が3,024人で最も多くなっています。
外国人労働者全体の35.9%を占めています。
地域別では盛岡管内が2,633人で最多
公共職業安定所の管轄別に見ると、 外国人労働者が最も多いのは 盛岡公共職業安定所管内の2,633人です。
岩手県全体の31.3%を占めています。
次いで北上管内1,193人、 一関管内810人、 水沢管内724人と続いています。
- 盛岡公共職業安定所管内
2,633人 - 北上公共職業安定所管内
1,193人 - 一関公共職業安定所管内
810人 - 水沢公共職業安定所管内
724人 - 大船渡公共職業安定所管内
688人 - 釜石公共職業安定所管内
687人 - 二戸公共職業安定所管内
590人 - 久慈公共職業安定所管内
443人 - 花巻公共職業安定所管内
344人 - 宮古公共職業安定所管内
303人
地域別の外国人雇用事業所数
外国人を雇用する事業所数も、 盛岡公共職業安定所管内が最も多く、 454事業所となっています。
| 管轄 | 外国人雇用事業所数 | 外国人労働者数 |
|---|---|---|
| 盛岡 | 454事業所 | 2,633人 |
| 水沢 | 156事業所 | 724人 |
| 一関 | 137事業所 | 810人 |
| 北上 | 128事業所 | 1,193人 |
| 花巻 | 98事業所 | 344人 |
| 二戸 | 85事業所 | 590人 |
| 釜石 | 83事業所 | 687人 |
| 宮古 | 61事業所 | 303人 |
| 大船渡 | 58事業所 | 688人 |
| 久慈 | 51事業所 | 443人 |
地域によって産業構成にも違い
外国人労働者が働いている産業は、 地域によっても大きく異なります。
例えば、製造業で働く外国人の割合は、 一関公共職業安定所管内で77.0%、 釜石管内で76.3%、 大船渡管内で75.0%、 久慈管内で70.2%となっています。
一方、 盛岡管内では製造業は26.4%で、 卸売業・小売業16.0%、 教育・学習支援業15.0%、 建設業12.8%など、 複数の産業に外国人労働者が分布しています。
特定技能では製造業で働く人が1,185人
特定技能外国人1,837人を産業別にみると、 製造業が1,185人で最も多く、 特定技能外国人の64.5%を占めています。
次いで、 医療・福祉160人、 建設業134人、 卸売業・小売業74人となっています。
技能実習でも製造業が中心
技能実習生3,739人のうち、 製造業で働く人は 2,388人です。
技能実習生全体の63.9%を占めています。
次いで、 建設業518人、 卸売業・小売業137人、 医療・福祉85人となっています。
国籍によって働く産業にも特徴
岩手労働局の資料では、 国籍別の産業構成も確認することができます。
- ベトナム: 製造業1,503人(66.7%)
- インドネシア: 製造業1,196人(70.4%)
- フィリピン: 製造業517人(40.0%)
- ミャンマー: 製造業529人(63.6%)、建設業169人(20.3%)
- ネパール: 卸売業・小売業106人(31.7%)、宿泊業・飲食サービス業100人(29.9%)
国籍によって、 多く働いている産業にも違いがあることが分かります。
資料を見る際の注意点
今回の統計は、 事業主からハローワークに提出された 「外国人雇用状況」の届出をもとに作成されています。
そのため、 岩手県に住む外国人住民の総数とは異なります。
また、 「専門的・技術的分野の在留資格」という区分には、 技術・人文知識・国際業務だけでなく、 特定技能、高度専門職、経営・管理、医療、 教育、介護、技能など複数の在留資格が含まれています。
統計を見る際には、 「専門的・技術的分野=技術・人文知識・国際業務」 ではない点に注意が必要です。
また、各割合は小数点以下を四捨五入しているため、 合計が100%とならない場合があります。
まとめ
岩手労働局が公表した 令和7年10月末時点の外国人雇用状況によると、 岩手県内の外国人労働者は 8,415人となりました。
前年から549人、7.0%増加し、 外国人を雇用する事業所も1,311事業所となり、 いずれも過去最多です。
国籍別ではベトナムが2,254人で最も多く、 インドネシア1,698人、 フィリピン1,292人、 ミャンマー832人、 中国733人と続いています。
在留資格別では技能実習が3,739人で最も多く、 専門的・技術的分野が2,767人となっています。
専門的・技術的分野の中では、 特定技能が1,837人、 技術・人文知識・国際業務が483人です。
産業別では製造業が4,383人で、 岩手県内の外国人労働者の52.1%を占めています。
製造業の中でも食料品製造業が2,741人と多く、 外国人労働者全体の32.6%を占めています。
地域別では盛岡公共職業安定所管内が2,633人で最も多く、 北上、一関、水沢、大船渡、釜石など各地域でも 多くの外国人が働いています。
岩手県で働く外国人が、 どの国から来ているのか、 どの在留資格で働いているのか、 どの産業・地域で働いているのかを知るための 基礎資料の一つとなっています。
厚生労働省 岩手労働局
「岩手県における『外国人雇用状況』の届出状況を公表します」
(令和7年10月末時点)
公表日:2026年1月30日
▶ 岩手労働局「外国人雇用状況」の届出状況を見る(PDF)※本記事は、岩手労働局が公表した 「外国人雇用状況」の届出状況 (令和7年10月末時点)の内容を、 一般の方にも分かりやすいよう整理して紹介したものです。
※外国人労働者数は外国人雇用状況の届出に基づく数値であり、 岩手県内の外国人人口そのものを示すものではありません。
※割合は公表資料に基づいています。 端数処理により合計が100%にならない場合があります。
