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2026-02-01 12:00:00

岩手県の外国人労働者は8,415人で過去最多|国籍・在留資格・業種・地域別の雇用状況【2025年10月末最新】

岩手県の外国人労働者は8,415人で過去最多|国籍・在留資格・業種・地域別の雇用状況【2025年10月末】

岩手労働局は2026年1月30日、 岩手県における令和7年10月末時点の 「外国人雇用状況」の届出状況を公表しました。

それによると、 岩手県内で働く外国人労働者は 8,415人となりました。

前年同期から549人、7.0%増加しています。

また、外国人を雇用している事業所は 1,311事業所となり、 前年同期から58事業所、4.6%増加しました。

外国人労働者数・外国人雇用事業所数ともに、 外国人雇用状況の届出が義務化された 2007年以降で過去最多となっています。

この記事では、 岩手労働局が公表した資料をもとに、 外国人労働者の人数、国籍、在留資格、 産業、地域、事業所規模などの状況を整理して紹介します。

令和7年10月末時点の主なポイント
  • 岩手県内の外国人労働者:8,415人
  • 前年から549人増、7.0%増
  • 外国人を雇用する事業所:1,311事業所
  • 前年から58事業所増、4.6%増
  • 外国人労働者数・事業所数ともに過去最多
  • 国籍別最多:ベトナム 2,254人
  • 在留資格別最多:技能実習 3,739人
  • 専門的・技術的分野:2,767人
  • うち特定技能:1,837人
  • うち技術・人文知識・国際業務:483人
  • 産業別最多:製造業 4,383人
  • 地域別最多:盛岡公共職業安定所管内 2,633人

この統計の「外国人労働者」とは?

今回公表された8,415人という数字は、 岩手県内に住んでいる外国人すべての人口を 表しているものではありません。

「外国人雇用状況」の届出制度に基づき、 事業主からハローワークへ提出された届出をもとに集計した 外国人労働者の人数です。

事業主は外国人を雇い入れた場合や離職した場合に、 氏名、在留資格、在留期間などを確認し、 厚生労働大臣(ハローワーク)へ届け出ることが 義務付けられています。

「岩手県の外国人人口」と「外国人労働者数」は別の統計です。

今回の統計は、 2025年10月末時点で事業主に雇用されている 外国人労働者についての届出を集計したものです。

特別永住者と、 在留資格「外交」「公用」の方は、 外国人雇用状況届出制度の対象から除かれています。

外国人労働者は8,415人で過去最多

2025年10月末時点の岩手県内の外国人労働者は、 8,415人です。

前年の7,866人から549人増加し、 前年比7.0%増となりました。

外国人労働者数は、 2021年に一度減少したものの、 その後は増加が続いています。

外国人労働者数
2021年 5,225人
2022年 5,747人
2023年 7,082人
2024年 7,866人
2025年 8,415人

外国人を雇用する事業所は1,311事業所

外国人を雇用している事業所は、 2025年10月末時点で 1,311事業所です。

前年の1,253事業所から58事業所増加し、 前年比4.6%増となりました。

外国人雇用事業所数
2021年 1,039事業所
2022年 1,107事業所
2023年 1,200事業所
2024年 1,253事業所
2025年 1,311事業所

国籍別ではベトナムが2,254人で最多

国籍別にみると、 最も多いのは ベトナムの2,254人です。

岩手県内の外国人労働者全体の 26.8%を占めています。

次いでインドネシア1,698人、 フィリピン1,292人、 ミャンマー832人、 中国733人となっています。

国籍 外国人労働者数 割合
ベトナム 2,254人 26.8%
インドネシア 1,698人 20.2%
フィリピン 1,292人 15.4%
ミャンマー 832人 9.9%
中国
(香港・マカオを含む)
733人 8.7%
G7等 352人 4.2%
ネパール 334人 4.0%
タイ 127人 1.5%
韓国 94人 1.1%
インド 78人 0.9%
ブラジル 23人 0.3%
スリランカ 14人 0.2%
ペルー 3人 0.0%
その他 581人 6.9%

※「G7等」は、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、 カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、ロシアを指します。

インドネシア・ミャンマーなどが増加

前年と比較すると、 特にインドネシア人労働者の増加が目立ちます。

  • インドネシア:1,698人、前年から422人増(33.1%増)
  • ミャンマー:832人、前年から142人増(20.6%増)
  • フィリピン:1,292人、前年から64人増(5.2%増)

一方、 ベトナムは前年から91人、3.9%減少し、 中国も27人、3.6%減少しています。

在留資格別では「技能実習」が3,739人で最多

在留資格別では、 技能実習が3,739人で最も多く、 外国人労働者全体の44.4%を占めています。

次いで、 専門的・技術的分野の在留資格が2,767人、 身分に基づく在留資格が1,072人、 資格外活動が580人、 特定活動が257人となっています。

在留資格の区分 人数 割合
技能実習 3,739人 44.4%
専門的・技術的分野の在留資格 2,767人 32.9%
身分に基づく在留資格 1,072人 12.7%
資格外活動 580人 6.9%
特定活動 257人 3.1%

専門的・技術的分野は前年から600人増加

「専門的・技術的分野の在留資格」は 2,767人となり、 前年同期から600人、27.7%増加しました。

この区分には、 技術・人文知識・国際業務だけではなく、 高度専門職、経営・管理、医療、教育、介護、 技能、特定技能など複数の在留資格が含まれています。

2025年10月末時点では、 専門的・技術的分野2,767人のうち、

  • 特定技能:1,837人
  • 技術・人文知識・国際業務:483人

となっています。

特定技能は1,837人

特定技能で働く外国人は 1,837人です。

前年同期から495人増加しています。

岩手県では、 専門的・技術的分野の在留資格2,767人のうち、 特定技能が大きな人数を占めています。

技能実習は3,739人

技能実習で働く外国人は 3,739人で、 外国人労働者全体の44.4%を占めています。

一方で、 前年同期と比較すると86人、2.2%減少しています。

国籍によって在留資格の構成にも違い

岩手労働局の資料では、 国籍別にどの在留資格で働いているのかについても 集計されています。

ベトナム

ベトナム人労働者2,254人のうち、 技能実習が1,421人で 63.0%を占めています。

専門的・技術的分野は617人で、 そのうち特定技能は420人です。

インドネシア

インドネシア人労働者1,698人のうち、 技能実習は897人で52.8%です。

専門的・技術的分野は720人で42.4%、 そのうち特定技能は697人となっています。

フィリピン

フィリピン人労働者1,292人のうち、 技能実習は569人で44.0%です。

身分に基づく在留資格は407人で31.5%、 専門的・技術的分野は282人となっています。

ミャンマー

ミャンマー人労働者832人のうち、 技能実習は428人で51.4%、 専門的・技術的分野は327人で39.3%です。

特定技能は279人となっています。

「身分に基づく在留資格」は1,072人

永住者、日本人の配偶者等、 永住者の配偶者等、定住者といった 「身分に基づく在留資格」で働く外国人は 1,072人です。

内訳は次のとおりです。

  • 永住者:761人
  • 日本人の配偶者等:251人
  • 定住者:51人
  • 永住者の配偶者等:9人

資格外活動は580人、うち留学生は494人

資格外活動によって働いている外国人は 580人です。

このうち、 在留資格「留学」の外国人は 494人となっています。

産業別では製造業が4,383人で半数を超える

産業別では、 製造業が4,383人で最も多くなっています。

外国人労働者全体の 52.1%を占めており、 岩手県の外国人労働者の半数以上が 製造業で働いています。

産業 外国人労働者数 割合
製造業 4,383人 52.1%
建設業 754人 9.0%
卸売業、小売業 643人 7.6%
農業、林業 588人 7.0%
教育、学習支援業 414人 4.9%
サービス業
(他に分類されないもの)
407人 4.8%
医療、福祉 378人 4.5%
宿泊業、飲食サービス業 357人 4.2%
生活関連サービス業、娯楽業 178人 2.1%
公務 95人 1.1%
漁業 75人 0.9%
その他 143人

製造業では食料品製造業が2,741人

製造業4,383人の中では、 食料品製造業が2,741人で最も多くなっています。

食料品製造業だけで、 岩手県内の外国人労働者全体の 32.6%を占めています。

製造業の主な分野 外国人労働者数 全外国人労働者に占める割合
食料品製造業 2,741人 32.6%
繊維工業 409人 4.9%
輸送用機械器具製造業 269人 3.2%
生産用機械器具製造業 263人 3.1%
金属製品製造業 108人 1.3%
電気機械器具製造業 106人 1.3%

外国人を雇用する事業所も製造業が最多

外国人を雇用している事業所を 産業別に見ると、 製造業が338事業所で最も多く、 全体の25.8%を占めています。

産業 外国人雇用事業所数 割合
製造業 338事業所 25.8%
卸売業、小売業 179事業所 13.7%
建設業 160事業所 12.2%
医療、福祉 132事業所 10.1%
農業、林業 111事業所 8.5%
宿泊業、飲食サービス業 105事業所 8.0%
サービス業
(他に分類されないもの)
78事業所 5.9%
教育、学習支援業 42事業所 3.2%

外国人雇用事業所の約半数は30人未満

外国人を雇用している事業所を規模別に見ると、 従業員数30人未満の事業所が 645事業所で最も多くなっています。

外国人雇用事業所全体の 49.2%です。

事業所規模 事業所数 外国人労働者数
30人未満 645事業所 2,138人
30~99人 383事業所 2,081人
100~499人 225事業所 3,024人
500人以上 42事業所 1,139人
不明 16事業所 33人

外国人労働者数では100~499人規模が最多

事業所の数では30人未満が最多ですが、 実際に働く外国人労働者の人数では、 100~499人規模の事業所が3,024人で最も多くなっています。

外国人労働者全体の35.9%を占めています。

地域別では盛岡管内が2,633人で最多

公共職業安定所の管轄別に見ると、 外国人労働者が最も多いのは 盛岡公共職業安定所管内の2,633人です。

岩手県全体の31.3%を占めています。

次いで北上管内1,193人、 一関管内810人、 水沢管内724人と続いています。

  1. 盛岡公共職業安定所管内
    2,633人
  2. 北上公共職業安定所管内
    1,193人
  3. 一関公共職業安定所管内
    810人
  4. 水沢公共職業安定所管内
    724人
  5. 大船渡公共職業安定所管内
    688人
  6. 釜石公共職業安定所管内
    687人
  7. 二戸公共職業安定所管内
    590人
  8. 久慈公共職業安定所管内
    443人
  9. 花巻公共職業安定所管内
    344人
  10. 宮古公共職業安定所管内
    303人

地域別の外国人雇用事業所数

外国人を雇用する事業所数も、 盛岡公共職業安定所管内が最も多く、 454事業所となっています。

管轄 外国人雇用事業所数 外国人労働者数
盛岡 454事業所 2,633人
水沢 156事業所 724人
一関 137事業所 810人
北上 128事業所 1,193人
花巻 98事業所 344人
二戸 85事業所 590人
釜石 83事業所 687人
宮古 61事業所 303人
大船渡 58事業所 688人
久慈 51事業所 443人

地域によって産業構成にも違い

外国人労働者が働いている産業は、 地域によっても大きく異なります。

例えば、製造業で働く外国人の割合は、 一関公共職業安定所管内で77.0%、 釜石管内で76.3%、 大船渡管内で75.0%、 久慈管内で70.2%となっています。

一方、 盛岡管内では製造業は26.4%で、 卸売業・小売業16.0%、 教育・学習支援業15.0%、 建設業12.8%など、 複数の産業に外国人労働者が分布しています。

特定技能では製造業で働く人が1,185人

特定技能外国人1,837人を産業別にみると、 製造業が1,185人で最も多く、 特定技能外国人の64.5%を占めています。

次いで、 医療・福祉160人、 建設業134人、 卸売業・小売業74人となっています。

技能実習でも製造業が中心

技能実習生3,739人のうち、 製造業で働く人は 2,388人です。

技能実習生全体の63.9%を占めています。

次いで、 建設業518人、 卸売業・小売業137人、 医療・福祉85人となっています。

国籍によって働く産業にも特徴

岩手労働局の資料では、 国籍別の産業構成も確認することができます。

  • ベトナム: 製造業1,503人(66.7%)
  • インドネシア: 製造業1,196人(70.4%)
  • フィリピン: 製造業517人(40.0%)
  • ミャンマー: 製造業529人(63.6%)、建設業169人(20.3%)
  • ネパール: 卸売業・小売業106人(31.7%)、宿泊業・飲食サービス業100人(29.9%)

国籍によって、 多く働いている産業にも違いがあることが分かります。

資料を見る際の注意点

今回の統計は、 事業主からハローワークに提出された 「外国人雇用状況」の届出をもとに作成されています。

そのため、 岩手県に住む外国人住民の総数とは異なります。

また、 「専門的・技術的分野の在留資格」という区分には、 技術・人文知識・国際業務だけでなく、 特定技能、高度専門職、経営・管理、医療、 教育、介護、技能など複数の在留資格が含まれています。

統計を見る際には、 「専門的・技術的分野=技術・人文知識・国際業務」 ではない点に注意が必要です。

また、各割合は小数点以下を四捨五入しているため、 合計が100%とならない場合があります。

まとめ

岩手労働局が公表した 令和7年10月末時点の外国人雇用状況によると、 岩手県内の外国人労働者は 8,415人となりました。

前年から549人、7.0%増加し、 外国人を雇用する事業所も1,311事業所となり、 いずれも過去最多です。

国籍別ではベトナムが2,254人で最も多く、 インドネシア1,698人、 フィリピン1,292人、 ミャンマー832人、 中国733人と続いています。

在留資格別では技能実習が3,739人で最も多く、 専門的・技術的分野が2,767人となっています。

専門的・技術的分野の中では、 特定技能が1,837人、 技術・人文知識・国際業務が483人です。

産業別では製造業が4,383人で、 岩手県内の外国人労働者の52.1%を占めています。

製造業の中でも食料品製造業が2,741人と多く、 外国人労働者全体の32.6%を占めています。

地域別では盛岡公共職業安定所管内が2,633人で最も多く、 北上、一関、水沢、大船渡、釜石など各地域でも 多くの外国人が働いています。

岩手県で働く外国人が、 どの国から来ているのか、 どの在留資格で働いているのか、 どの産業・地域で働いているのかを知るための 基礎資料の一つとなっています。

参考資料

厚生労働省 岩手労働局
「岩手県における『外国人雇用状況』の届出状況を公表します」
(令和7年10月末時点)

公表日:2026年1月30日

▶ 岩手労働局「外国人雇用状況」の届出状況を見る(PDF)

※本記事は、岩手労働局が公表した 「外国人雇用状況」の届出状況 (令和7年10月末時点)の内容を、 一般の方にも分かりやすいよう整理して紹介したものです。
※外国人労働者数は外国人雇用状況の届出に基づく数値であり、 岩手県内の外国人人口そのものを示すものではありません。
※割合は公表資料に基づいています。 端数処理により合計が100%にならない場合があります。

2026.09.07 Monday
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