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2026-07-15 10:00:00

特定技能ビザとは?取得条件・必要書類・外国人採用の流れを行政書士が解説【2026年最新版】

特定技能ビザとは?

特定技能ビザとは、日本国内で人手不足が深刻となっている産業分野において、一定の技能や日本語能力を有する外国人が日本で働くための在留資格です。

正式には「特定技能」という在留資格であり、2019年4月に創設されました。

これまで日本で働く外国人の多くは、技術・人文知識・国際業務などの専門職向けの在留資格が中心でした。

しかし、特定技能制度の開始により、介護、建設、製造業、宿泊業、外食業など、幅広い分野で外国人材の受入れが可能となりました。

現在では、人手不足に悩む多くの企業が、外国人採用の重要な選択肢として特定技能制度を活用しています。


特定技能には「1号」と「2号」があります

特定技能には、「特定技能1号」と「特定技能2号」の2種類があります。

特定技能1号とは

特定技能1号は、特定産業分野において一定程度の知識や経験を持つ外国人が取得できる在留資格です。

主な特徴は以下のとおりです。

  • 幅広い分野で外国人の受入れが可能
  • 在留期間は更新制(通算上限あり)
  • 技能試験・日本語試験が原則必要
  • 家族帯同は原則不可
  • 受入れ企業による支援が必要

特定技能1号は、現在最も多く利用されている外国人就労制度です。


特定技能2号とは

特定技能2号は、より熟練した技能を持つ外国人向けの在留資格です。

主な特徴は以下のとおりです。

  • 在留期間の更新回数に制限なし
  • 配偶者や子どもの帯同が可能
  • 永住許可申請につながる可能性がある
  • 熟練した技能が必要

特定技能2号へ移行することで、長期的な日本での就労・生活が可能になります。


特定技能の対象分野

特定技能では、以下の分野で外国人を受け入れることができます。

介護

介護施設などにおいて、身体介護や生活援助などの業務を行います。

ビルクリーニング

建物内部の清掃など、衛生管理に関する業務を行います。

工業製品製造業

製造工場における加工、組立、検査などの業務が対象です。

建設

土木、建築、設備工事などの業務に従事します。

造船・舶用工業

船舶建造や修理などに関する技能業務を行います。

自動車整備

自動車の点検、整備、修理などを行います。

航空

空港での地上支援業務などが対象です。

宿泊

ホテルや旅館におけるフロント業務、接客、企画などを行います。

農業

農作物の栽培、収穫、管理などを行います。

漁業

漁業や養殖に関する業務を行います。

飲食料品製造業

食品加工や製造業務を行います。

外食業

飲食店での調理、接客、店舗管理などを行います。

自動車運送業

トラック、バス、タクシーなどの運送業務が対象です。

鉄道

鉄道施設整備、車両整備、運輸関連業務などが対象です。

林業・木材産業

森林管理や木材加工などの業務が対象となります。


特定技能ビザを取得するための条件

外国人が特定技能ビザを取得するには、主に以下の条件を満たす必要があります。

① 技能試験に合格していること

従事する分野ごとに実施される技能試験に合格する必要があります。

ただし、技能実習2号を良好に修了した外国人は、一定の場合に技能試験が免除されます。


② 日本語能力の条件を満たしていること

原則として、以下のような日本語試験への合格が必要です。

  • 日本語能力試験(JLPT)N4以上
  • 国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)

※分野によって追加の日本語要件が設定される場合があります。


③ 適切な雇用契約を締結していること

特定技能外国人を雇用する場合、企業は適正な労働条件を提示する必要があります。

具体的には、

  • 日本人と同等以上の給与
  • 適切な労働時間
  • 社会保険への加入
  • 労働関係法令の遵守

などが求められます。


特定技能外国人を採用する流れ

企業が特定技能外国人を採用する一般的な流れは以下のとおりです。

STEP1 採用する分野を確認

自社の業務が特定技能の対象分野に該当するか確認します。

STEP2 外国人材を探す

海外または日本国内にいる外国人から採用します。

STEP3 雇用契約を締結

給与、仕事内容、勤務条件などを確認し契約します。

STEP4 必要書類を準備

企業・外国人双方の必要書類を準備します。

STEP5 入管へ申請

地方出入国在留管理局へ在留資格申請を行います。

STEP6 許可後に就労開始

在留資格取得後、日本で就労を開始できます。


特定技能ビザ申請に必要な書類

申請内容によって異なりますが、一般的には以下の書類が必要です。

外国人本人の書類

  • 在留資格変更許可申請書
  • 在留資格認定証明書交付申請書
  • パスポート
  • 在留カード
  • 証明写真
  • 技能試験合格証明書
  • 日本語試験合格証明書
  • 健康診断書
  • 雇用契約書

受入れ企業の書類

  • 登記事項証明書
  • 会社概要資料
  • 決算書
  • 労働条件通知書
  • 雇用契約書
  • 支援計画書
  • 税金関係資料
  • 社会保険関係資料

企業の状況や申請内容によって、追加資料が必要になる場合があります。


特定技能外国人を採用するメリット

人手不足の解消につながる

国内で採用が難しい業種でも、外国人材を活用することができます。

即戦力となる人材を採用できる

特定技能では技能試験などにより一定の能力が確認されています。

長期雇用につながる可能性がある

特定技能2号への移行が可能な分野では、長期的な雇用も期待できます。


特定技能で企業が注意すべきポイント

受入れ企業にも条件があります

特定技能は外国人を採用するだけでは利用できません。

企業側にも、

  • 適正な雇用管理

  • 法令遵守

  • 支援体制

  • 過去の違反歴の確認

などが求められます。


特定技能1号では支援が必要です

特定技能1号外国人を受け入れる場合、企業は生活や仕事に関する支援を行う必要があります。

主な支援内容は以下のとおりです。

  • 事前ガイダンス

  • 住宅確保の支援

  • 生活ルールの説明

  • 日本語学習支援

  • 相談対応

  • 定期的な面談

企業で対応が難しい場合は、登録支援機関へ委託することも可能です。


特定技能と技能実習の違い

項目 特定技能 技能実習
目的 人材確保 技能移転
転職 一定条件で可能 原則制限あり
対象分野 幅広い 限定的
家族帯同 1号不可・2号可能 原則不可
制度開始 2019年 1993年

特定技能ビザを行政書士へ依頼するメリット

特定技能の申請では、外国人本人だけではなく、受入れ企業側にも多くの準備が必要です。

行政書士へ依頼することで、

  • 特定技能の対象分野確認
  • 必要書類チェック
  • 雇用契約書の確認
  • 支援計画書作成
  • 入管申請
  • 追加資料対応

まで一括してサポートできます。

特に初めて外国人を採用する企業の場合、制度理解や書類準備に時間がかかるため、専門家へ相談することでスムーズな受入れにつながります。


まとめ|特定技能外国人の採用・申請は事前準備が重要です

特定技能制度は、人手不足に悩む日本企業にとって非常に有効な外国人採用制度です。

一方で、分野ごとの条件、企業側の要件、支援義務などがあり、準備不足によって申請が遅れるケースもあります。

特定技能外国人の採用を成功させるためには、制度を正しく理解し、必要書類を適切に準備することが重要です。

当事務所では、特定技能ビザの取得、外国人採用、受入れ企業の手続きについて、書類作成から入管申請まで丁寧にサポートしています。

特定技能外国人の採用をご検討の企業様、また日本で働くことを希望される外国人の方は、お気軽にご相談ください。

2026.07.29 Wednesday